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2005年 10月 20日
以前の記事で書きましたが、川窪万年筆店に行って万年筆をまた買ってしまいしました。 「LAMY社 SAFARI (ラミー社 サファリ)」 という商品です。 以前に、川窪さんでは、オリジナル万年筆を購入したのですが、それを身内に奪われてしまったので、新しい物をあつらえようと思い店に行きました。 (「あつらえる」って、なんか心のこもった良い日本語ですね) 新しくお願いしたペンに関しては、また完成したときにアップしますが、完成までの間、ボールペンで我慢するのはイヤだなと思い立ち、このペンを買いました。お値段3500円也。 余り説得力がありませんが、僕は、凝り性ですが、収集癖がほとんど無く、大体一つの物を使い倒すタイプなので、僕の中では、結構珍しい衝動買いでした。 川窪万年筆のご主人曰く、このサファリは、 「まだ店を継いだばかりの頃、高級なペンを使うのが悔しくて、斜に構えてこのサファリばかりを使っていた。」と言う類のペンです。つまり、装飾性は全くなく、高級素材も使っていませんが、レベルの高い大量生産品にしかない、良い意味での画一化された使いやすさを持った製品とのことです。 家に帰って調べてみたら、本国ドイツでは、子供用の文房具にカテゴライズされるされるそうです。言われてみたら、POPな色といい、プラスチックのボディーと良い、その雰囲気は感じますが、大人の実用に十分耐えられる、機能とデザインです。こういうのをまさに、ユニバーサルデザインと言うのでしょう。 さて、書き味に関しては、恐らく川窪さんがペン先を調整したこともあって、とてもなめらかにインクが乗ります。ただし、高級なペンにある弾力感は無く、堅めの書き味です。ただ、固い書き味は、ドイツ製の万年筆全体に言えることですので、モンブランとかを使っている人には、全く違和感が無いかもしれません。いずれにせよ、この値段とは思えない質の高さです。 最後は、ちょっと蛇足になるのですが、 「良くできた大量生産品」を感じるのが、この写真の部分です。ご覧のように、インクの残量が見えるように、ペンの先側に「切り欠き」と、軸側に「のぞき穴」があるのですが、ペンの軸をネジ式にくるくる回して行くと、この「切り欠き」と「のぞき穴」がの位置が、ピタッと合います。この精度の高さには、驚きましたね。一般の人には、当たり前の事かもしれないですが、大量生産品で、この精度の出すのって、ホントに大変なんですよ。 まあ、そんなわけで良い買い物をさせてもらいました。川窪万年筆さん、ありがとうございました。
by ddskk
| 2005-10-20 12:17
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